いつかの冬、山奥の凍える夜にみた星空の思い出
皆さん、こんばんは。
今年の冬は、昼間は暖かいですが夜は本当に冷えますね。
昼間の薄着のまま夜を迎えると凍える思いです。
くれぐれも風邪などをひかないように気をつけてください。
今日はそんな冬生まれの僕が数年前に過ごした冬の思い出を少しだけしたいと思います。
冬生まれだから冬が好きなのか、冬はイベントなどが多くて好きなのか、いまだに分かりませんが、冬の夜というのはなんだか特別な魅力を感じます。
寒さに身を縮めながらも、透き通った星空を見上げると、その冷たさがむしろ心を澄ませてくれる気がします。そんな冬の星座と過ごした、忘れない山奥での夜の思い出です。
友達と山奥へ出かけ、キャンプをした夜のことです。辺りは深い雪に覆われ、見渡す限りの白銀の世界がどこまでも広がっていました。夜になると、気温はどんどん下がり、鼻から吸い込む空気で肺が凍る様でした。大好きな焚き火の暖かさも、凍てつく空気に太刀打ちができないほどでした。
僕たちは当然厚着をしていましたが、あまりの寒さに指先や頬の感覚がなくなっていく恐怖を感じました。あー、これはひょっとしたら凍死してしまうかもしれないなぁと、ふと空を見上げると、その寒さを忘れるほどの光景が広がっていました。
凍えそうな中で見た空の星座たちはとても鮮やかで、まるで夜空がキャンパスの様でした。
オリオン座の三つ星が真っ直ぐに並び、シリウスがその傍で強く輝いていました。日常生活ではまるで気づかない星たちがここでは溢れるように輝いている。
きっと、大昔の人はこういう光景を見て星座を描いたんだなと勝手に感動をしていました。
それまでの僕は、星座なんてあんな無理矢理なこじつけをよく考えたもんだと思っていましたが、この星空を見て星という世界観が変わりました。
まさに、百聞は一見に如かずですね。
そんな山奥で過ごす夜は、普段生活をしている都会とは全く違う時間でした。星がゆっくり動くのも分かり、様々なことを考えました。天動説に地動説。現代では当たり前の地動説ですが、昔は天動説が信じられてましたからね。
こんなことを星を見ながら考えていたらいつの間にか寒さすら忘れていました。
かなりの時間が経ってから、ものすごい寒さと共に我に返りました。
その寒さの中、僕たちは下山し家に返りました。
その時に見た星空はとても綺麗で、冬の夜の寒さはとても厳しいが、その中でしか見えない美しさがある。
都会にいると残念ながら、キャンパスの様な星空は見えない。
でも、それは都会から肉眼で見えないだけで確実にある。
そんな思いを抱きながら夜空を見上げると普段見えない星たちが見える気がする。
あの山奥の空で僕はこんな感覚を手に入れた。
皆さんも新しいことを経験することでこの僕のように何か新しい感覚が生まれるかもしれません。
ぜひ、機会があれば試してみてください。
それではまた。