更新日:2024/07/15

『保護司って何?』その質問にお答えします

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  『行動指針』

一、夢は大きく語れ、
  その言葉が自らの可能性を広げてくれる

一、何か一つ成功させろ、
  その一つの成功が百の自信となる

一、常識を覆せ、
  次なる常識は自ら創れ

一、常に先頭を走れ、
  その為の努力を怠るな

一、否定的な言葉は使うな、
  先ず人の百倍頭を使え

一、失敗を恐るな、
  その失敗がいつか必ず財産となる

一、与えられる人になるな、
  自ら創り与える人になれ

一、人の信頼は裏切るな、
  信頼の数がその人の力となる

一、一日を大切にしろ、
  一日の差がやがて大きなひらきとなる

一、自分の人生を楽しめ、
  そして描いた夢さえ超えてゆけ

皆さん、こんにちは。
保護司の矢作和徳です。
早速ですがこの行動指針は僕が23歳の時に作ったものです。
なぜ、この行動指針が出てくるのかというと、こんな僕でも当時いろいろ悩んだ時期があり、そんな自分に対してこれから先の人生で、自分の心や行動が道に迷わないために自分自身の為に作った行動指針がこれでした。
本当に人生というのは難しいですよね。
上手くいかないどころかたくさん失敗もするし。
でも、そんな時に責めてくる人だけじゃなく支えてくれる人もいたら・・・

さて、今回は『保護司って何?』がテーマですが、簡単にいうと罪を犯してしまった人に寄り添って、支えながらその人が同じ過ちを犯さないよう近くで導いてあげる人のことです。
僕が保護司活動をしていると大勢の方から「保護司って何?」、「保護司って犯罪者の面倒を見るんでしょ?」、「犯罪を犯した人達と接するのって怖くないの?」などの様々な意見が寄せられます。
また、保護司殺害という非常に残念な事件が起こったことにより、この保護司制度についてなどもいろいろと取り上げられました。そういったことも踏まえながら、皆さんから頂いた質問に対して僕なりの考えをここで伝えられたらと思います。

まず、人は生まれてきて、たった一度の人生をぶっつけ本番で生きています。
当然、初めて人間をやっているわけですから、経験したことのないことの連続であり、失敗もたくさんするし、多くの悩み事も抱えます。
生まれてきた環境も一人ひとり違うので、当たり前という感覚も人それぞれ違います。
その中で、何かのきっかけで罪を犯してしまう人もいます。犯罪者というのは決して一括りにできるものではなく、社会に戻してあげなくてはならない人もたくさんいます。
例えば、ずっとイジメられていた子が、今日自殺をすると決めていました。最後に自殺する前にそのイジメていた子にやり返したらその子が死んでしまいました。
この場合、そのずっとイジメられていた子が殺人で逮捕されてしまいます。皆さんはこういったケースをどう見ますか?
この例えは極端と思う方もいると思いますが、世の中被害者が加害者になってしまうこともたくさんあります。
こういった答えの出しづらいものもあるということも、この保護司というものを知る上で考えるきっかけになればと思います。
本当に難しいですよね。僕も今でも多くの疑問を抱え考えながら保護司をやっています。
前置きが長くなりましたが、これが今回のテーマです。
少し長いですがよろしくお願いします。

また、直接僕に話を聞きたいという方はお気軽にお問い合わせください。
全国の親御さんでご家族の更生を一緒に考えてほしいという方もご連絡ください。
一緒に解決していきましょう。

 

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まず、「保護司とは?」について

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もの凄く分かりやすくいうと、保護司は、犯罪や非行をした人たちが再び罪を犯すことがないように、その人たちの生活に寄り添い一緒に立ち直りができるよう支える民間の人たちです。
保護司になるには、保護司の選考に関する規則という法律があり、その選考で選ばれた者の中で、以下の条件を具備する者から法務大臣が委嘱するとしています。(保護司法第3条)
・人格及び行動について、社会的信望を有すること
・職務の遂行に必要な熱意及び時間的余裕を有すること
・生活が安定していること
・健康で活動力を有すること
法務大臣からの委嘱を受けると国家公務員となり、保護司という身分が与えられます。
基本的には自分の住んでいる地区に配属され、日本全国では約47,000人が保護司として活動しています。

さて、なぜ犯罪や非行をした人に支援が必要なのか?
皆さんはこれについてどう思いますか?
冒頭でも少しお話ししましたが、この部分に関しては様々な意見があるのは承知の上で、ここでは保護司としての僕の考えをお伝えしたいと思います。
犯罪や非行で裁判所から処分を受けた人達は、いずれ社会に復帰し皆さんと同じように再び生活を始めます。
その時、本人が反省し、次こそは同じ過ちを繰り返さないと思っていても、当然ながら多くのハンデがあります。せっかく反省し、出てきたとしても就職先も相談相手もいなければ再び孤立し、刑務所などで出会った人を頼ってしまうケースもあるでしょう。
その場合、再犯や再非行に至ってしうこともありえます。これは新たな被害者を生むことにもつながります。この様なことが繰り返させない為にも社会に再び受け入れるための入り口となる人間が必要だと思います。
それが僕たち保護司の役割であり、これは仕事ではなく、その人を理解し、寄り添うということです。
この活動を「更生保護」といい、日本では、国(法務省保護局)と民間のボランティアとの協同体制のもとで更生保護が推進されており、保護司はその中でも中心的な役割を果たしているんです。

 

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保護司はどんな活動をしているのか?

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保護司活動を大きく2つに分ける事ができます。
まず、1つ目は犯罪や非行をした人の立ち直りを助ける活動で、保護観察や矯正施設収容者の者の生活環境の調整などをおこないます。
そして2つ目は地域の皆さんに更生や社会復帰についての理解と協力を求め、安全に暮らせる地域づくりを行う活動です。先日の13日に社会を明るくする運動で僕たち川口保護司会芝支部で行った講演会などの犯罪予防活動がこれにあたります。

また保護司は保護観察所の長の承認を得た保護司会の計画の定めるところに従い、以下の事務にも従事します。
・犯罪をした者及び飛行のある少年の改善更生を助け又は犯罪の予防を図るための啓発及び宣伝の活動、民間団体の活動への協力
・犯罪の予防に寄与する地方公共団体の施策への協力
・犯罪をした者及び飛行のある幼年の改善更生を助けるために、その者を雇用する事業主の確保その他の雇用の促進を図る活動又は教育、医療、福祉に関する公私の団体又は機関からの協力の促進を図る活動
上記以外にも地方更生保護委員会又は午後観察所の長から指定を受けて当該地方更生保護委員会又は保護観察所の所掌に得する事務に従事したりもします。

犯罪や非行に陥った者が保護観察を受けることになると、その期間中、保護観察所の保護観察官とともに、対象者と面接して生活状況を調査し、保護観察中に決められた約束事(遵守事項)を守るよう指導し、生活相談など社会復帰への手助けをします。また刑務所や少年院などの矯正施設に入っている者について、釈放後の帰住先が更生のために適当かどうかを調査し、その環境の調整をおこないます。

 

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犯罪者と被害者どちらを支援するべきか?

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犯罪被害者を支援することが重要なのは言うまでもありません。
僕自身も詐欺で奪ったお金などは被害者に対し、加害者に強制的に支払いをさせるべきだと思いますし、そこまで国家によって強制的に全額の支払いをさせられるとなった場合、圧倒的に詐欺被害などは少なくなると思います。
しかし、それは僕の個人的な考えであり、国は現段階で様々な被害者支援のための施策を推進しています。
更生保護の分野においても、被害者の心情や意見を聞き、仮釈放などの審理や加害者である保護観察対象者の指導に活かしたり、被害者の方々に対する情報提供や相談・支援を行うなどの取組を進めており、保護司の中には、保護観察所において犯罪被害者支援に従事する方もいます。

ここでは更生保護における犯罪被害にあわれた方々のための制度をご紹介します。
まず、意見等聴取制度では地方更生保護委員会に対して、仮釈放等、生活環境の調整や保護観察に関するご意見や被害についての自分の気持ちを伝える事ができます。
次に、心情等聴取・伝達制度ですが、こちらは被害に関する気持ちや、保護観察中の加害者の生活・行動に対するご意見を保護観察所がお聴きし、さらにご希望がある場合には、これを保護観察中の加害者にも伝えることができます。なぜこの様な制度があるのかというと加害者が被害の実情などに向き合い、反省やつくないの意識を深める指導を行うためです。お伝えになった心情等を受けて加害者が述べたことをお知らせすることもできます。
また、被害者等通知制度では犯罪被害に遭われた方々からの希望に応じて、仮釈放・仮退院等真理に関する事項、保護観察中の処遇状況に関する事項等を通知しています。
犯罪被害に遭われた方のために保護観察所の被害者支援専任の担当者が、犯罪の被害にあわれた事による悩みや不安などを聴き、相談や支援に応じます。

この様な制度もたくさん用意されておりますのでご希望がある方はお問い合わせください。

 

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なぜ、保護司のような民間人の協力が必要なのか?

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罪を犯した人の更生には、地域の支援と理解が必要不可欠です。保護司の様な地域のボランティアが、地域の事情に通じていることや民間人としての柔軟性を生かし、罪を犯した人を偏見なく受け入れ、同じ目線に立って親身に接することは、非常に重要な意義を有しています。
また、報酬などの金銭が発生しない中でやっていることについて、様々な意見がありますが、僕は現段階では保護司に報酬はなくていいと考えている一人です。それはなぜかというと、仕事としてやっているわけではないからです。ほとんどの保護司がそうだと思いますが、保護司はその人たちが社会で生きていけるように、自分ができることはしてあげたいという簡単にいうと親心のような感覚で接しています。
犯罪を犯した人に対する対応はとても繊細な部分を含んでいます。仕事だから面倒を見ているとかではなく、僕たちは人間として本気で向き合い、人と人としてお互いが理解し合い付き合っている。そういう感覚です
もちろん違う考え方も全然あると思いますし、様々な議論がなされるべきだと思います。
特に、今回の事件を受けて何かが変わることも考えられます。
犯罪の性質や人の考え方も昭和の時代とは全く異なり、これからの保護司制度の見直しの時期が訪れているのかもしれません。
令和の保護司とは一体何が正解なのか。
いろいろ考えたらキリがありませんが、いつの時代も人は人で変わり、人の優しさが人を優しくすると僕は考えています。

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だから僕は一人でも多くの人を僕の生涯を通じて導けたらと思い全力で向き合っています。まだまだな部分も多いですがこれからも一生懸命やっていきますのでどうかよろしくお願いいたします。
今、生きづらさを感じている人、更生がなかなか上手くいかないと人は僕に連絡ください。
出会いが人生を変えます。勇気を出して一歩を踏み出しましょう。
お待ちしています。

 

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